名古屋・愛知で坐禅体験ができるお寺7選|無料の座禅会も

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名古屋城の街並み
名古屋城

名古屋で坐禅(ざぜん)ができる場所を探している方向けの記事です。

京都や鎌倉のように観光で押し寄せる場所ではないぶん、愛知の坐禅会は「地元の人が通う会」として静かに続いてきました。毎週土曜の夜に禅堂を開けているお寺、月に2回だけ本堂に入れてくれる専門道場、朝のお粥つきの会。しかも参加費300円や無料というところが少なくありません。全国の坐禅会を調べている私からすると、名古屋はかなり選びやすい場所です。

この記事では、名古屋市内と愛知県内で坐禅体験ができるお寺を7ヶ所、「旅行や出張のついでに1回だけ」と「名古屋で通う」に分けてまとめました。料金・開催日・予約の要否・初めての人への指導があるかまで、各寺院の公式案内をもとに整理しています。

なお「座禅」と書かれることもありますが、お釈迦様が屋根のない場所で坐禅をしたことから、本来はまだれ(屋根)のつかない「坐禅」が正しい表記とされています。この記事では「坐禅」に統一しますが、なじみのある書き方と同じ意味と考えてください。

掲載情報は各寺院の公式サイト・自治体の公式観光情報をもとに確認したものです(情報確認日:2026年8月)。開催日程・料金は変更になる場合があるため、参加前に必ず各寺院にご確認ください。

【8月に参加を考えている方へ】お盆の時期は休会が集中します。宋吉寺は8月まるごと休会永平寺名古屋別院の参禅会・写経会も盆行事のためお休み愛知学院大学の2つの会も8月は休みです。妙興寺は8月15日のみ休み(1日は開催)。8月に確実に坐りたいなら、毎週土曜の徳源寺、8月22日(土)の泰岳寺、第1日曜の足助・竹林禅苑(8月も開催予定)が候補になります。

この記事でわかること
  • 名古屋・愛知の7ヶ所の料金・開催日・予約の要否・初心者への指導の有無
  • 旅行や出張のついでに参加できるお寺と、通うための坐禅会の見分け方
  • 修行僧と一緒に坐れる専門道場(徳源寺・妙興寺)の入り方
  • 足が組めない人でも坐れる、椅子坐禅ができる場所
目次

名古屋・愛知の坐禅体験は「1回だけ」と「通う」で選ぶ

愛知の坐禅会には、たとえば京都のような「観光客向けの予約制体験プラン」がほとんどありません。そのかわりに多いのが、地元の人が何十年も通ってきた定例の坐禅会です。予約サイトからポチッと申し込む形ではないぶん、はじめは少し敷居が高く感じるかもしれませんね。

ただ、その多くの実態は「予約不要」「参加費300円〜無料」で、初めての人には作法を教えてくれます。旅行者を締め出しているわけではなく、単に予約の仕組みを持っていないだけ、という会がほとんどです。まずは目的から選んでみてください。

一気にまとめますね。

こんな人におすすめ
旅行・出張のついでに1回だけ徳源寺(東区・毎週土曜夜・300円・予約不要)
朝の時間に、お粥つきで坐りたい正壽寺(西区・500円・坐禅30分+粥+法話・要予約
永平寺の流れに触れたい永平寺名古屋別院(東区・第2・第4土曜の午後)
名古屋で平日の夜に通いたい宋吉寺(中区新栄・毎週金曜夜)/名古屋禅センター(中区・第2木曜夜)
無料でしっかり坐りたい妙興寺(一宮・毎月1日と15日)/泰岳寺(春日井・月末の土曜が基本)
足が組めない・椅子で坐りたい泰岳寺(椅子席あり)/愛知学院大学 禅研究所(椅子坐禅が基本)

先に結論を書いておくと、名古屋に来て「一度坐ってみたい」なら、東区の徳源寺がいちばん確実です。毎週土曜の夜、予約不要、300円。しかも普段は一般が入れない坐禅堂に入れてもらえます。土曜の夜に名古屋にいない、という方は、朝型の正壽寺(要予約)か、土曜午後の永平寺名古屋別院などが候補になります。どのお寺も魅力的で参加しやすそうな雰囲気なので、日程の合うところを選ぶと良いでしょう。


【名古屋市内】旅行・出張でも坐れるお寺3選

まずは1回だけの参加でも歓迎してもらえる3ヶ寺から。いずれも名古屋駅から30分以内で、初めての人への説明があります。開催が「土曜の夜」「土曜の午後」「日曜・月曜の朝」と見事に分かれているので、滞在日程から逆算して選べます。

1. 徳源寺(東区)——修行僧と一緒に、禅堂で坐る2時間

宗派臨済宗妙心寺派(蓬莱山 徳源寺)
坐禅会名直心会(じきしんかい)
開催毎週土曜 18:00〜20:00
参加費300円(お茶・お菓子代として)
予約不要初めての方は17:40頃までに来山、説明あり
服装ジャージなど坐りやすい格好
特徴一般が本来立ち入れない坐禅堂を、この2時間だけ開放。修行僧と一緒に坐る
アクセスJR「大曽根」駅から徒歩15分/市バス「徳川園新出来」から徒歩約4分
住所名古屋市東区新出来1-1-19
公式サイトtokugen.com

徳源寺(とくげんじ)は、いまも全国から集まった修行僧が暮らしている臨済宗妙心寺派の専門道場です。つまり、観光寺院ではなく現役の修行の場。それなのに、毎週土曜の18時から20時までの2時間だけ、禅堂を一般に開けてくれています。

公式サイトの言葉を借りるなら、「一般の方が、本来立ち入りのできない坐禅堂にて、修行僧と一緒に坐禅を行う会」。これが予約不要の300円です。正直、この条件はかなり珍しいと思います。京都や鎌倉なら、同じ体験に数千円かかってもおかしくありません。

この禅堂は文久2年(1862年)の完成で、徳源寺のなかでもっとも古い建物。前門には白隠禅師(はくいんぜんじ)の筆による「爪牙窟(そうげくつ)」の額が掲げられ、禅堂そのものが爪牙窟とも呼ばれているそうです。出入りには厳格な作法があり、私語厳禁の「三黙堂(さんもくどう)」のひとつでもあります。

とそう書くと身構えてしまいそうですが、初めての方には17時40分ごろに来てもらって説明をするという案内が出ています。作法を知らないまま放り込まれるわけではないので、大丈夫です。土曜の夜という時間帯も、旅程に組み込みやすいはず。すぐそばには徳川園があるので、夕方まで庭園を歩いてから向かう、という一日の作り方もできますね。

ひとつだけ注意を。お寺の行事と重なる週は坐禅会がお休みになります。休会は公式サイトのトップのお知らせで告知されますので確認してから出かけるのが安心です。

2. 正壽寺(西区)——朝7時から、きせつのお粥つきの坐禅会

宗派曹洞宗(金剛山 正壽寺)
坐禅会名あさの坐禅会
開催第2月曜とその前日の日曜 7:00〜8:00
内容坐禅30分 → きせつのお粥 → 法話
参禅料500円
予約要予約(公式サイトの予約フォームから)
定員10〜16名(状況に応じて)
個別体験1人500円から個別の坐禅体験も可(日時・人数を相談・団体も相談可)
アクセス名古屋市西区則武新町(ノリタケの森の近く)
公式サイトshoujuji.com

「夜より朝のほうが動きやすい」という方に向いているのが、西区の正壽寺(しょうじゅじ)です。名古屋駅の北西、ノリタケの森のあたりにある曹洞宗のお寺で、朝7時から1時間の坐禅会を開いています。

この会の魅力は、坐禅30分のあとに「きせつのお粥」が出ることだと思います。坐って、粥をいただいて、法話を聞いて8時に解散。出社前に立ち寄る会社員の方が多いそうですが、旅行者にとっても、朝いちばんに坐ってから一日を始められるのはかなり贅沢な時間の使い方です。

ひとつ気をつけたいのは、この会は要予約だということ。定員が10〜16名と小さいので、公式サイトにある予約フォームから申し込んでから向かってください。ここまで紹介した徳源寺のように、飛び込みで参加できる会ではありません。

もうひとつありがたいのが、日程が合わなくても個別のプライベート坐禅体験を受け付けてもらえること。1人500円から、日時・人数・内容を相談できるという案内が公式に出ています。家族連れや少人数の旅行なら、こちらのほうが融通が利くかもしれません。こちらは電話で相談できるので、参加を決めたら早めに連絡してみてください。

写経・写仏の会(第4日曜が基本)も開かれていて、坐禅と組み合わせて禅に触れられるお寺です。

3. 大本山永平寺名古屋別院 奉安殿護国院(東区)——土曜の午後に、永平寺の坐禅

宗派曹洞宗(大本山永平寺の別院)
坐禅会名参禅会
開催毎月第2・第4土曜 15:00〜16:00頃
会費500円(初回は1,000円)
予約不要(初回の方は坐禅指導があるため30分前に
受付東側玄関(受付は30分前から)
服装膝まわりにゆとりのある服装
写経会第4土曜 13:00〜14:30/1,000円(筆・硯は用意あり)
アクセス地下鉄桜通線「車道」駅1番出口から西へ徒歩6分/市バス「水筒先」から西へ徒歩3分(駐車場あり)
住所名古屋市東区代官町41-32
公式サイトhouanden-eiheijibetsuin-lp.com

福井の大本山永平寺まではさすがに行けない。そう思っている方に知っておいてほしいのが、名古屋の東区に永平寺の別院があるということです。奉安殿護国院(ほうあんでんごこくいん)といって、曹洞宗大本山永平寺の名古屋別院にあたります。

ここの参禅会は月2回、第2・第4土曜の15時から1時間ほど。会費は500円(初回のみ1,000円)で、事前の申し込みは要りません。初めての方には坐禅指導があるので、30分前に着くようにしてください。土曜の午後という時間帯は、名古屋に来た日の午後に組み込みやすいのがいいところだと思います。

第4土曜には、参禅会の前に写経会(13時〜14時半・1,000円)も開かれています。写経のあとに坐禅、と続けて参加できるのはこの日だけ。筆や硯は別院で用意してくれるので、手ぶらで行けます。

ひとつ注意点として、別院の行事と重なる時期は休会になります。とくにお盆にあたる7月・8月は、定例の参禅会・写経会がどちらもお休みと公式に告知されています。5月の別院まつりの前後や、授戒会(2026年は10月21日〜25日)と重なる週も注意が必要です。日程は公式サイトのお知らせで告知されるので、出かける前に確認をおすすめします。永平寺そのものに参籠して坐りたくなった方は、こちらの記事もどうぞ。

宿泊予約

楽天トラベル・じゃらんで「名古屋駅・栄エリア」の宿を探す

夜の坐禅会に参加するなら、名古屋駅か栄に泊まると動きやすいです。東区の徳源寺・永平寺別院はどちらも市内中心部から20分ほどで着きます。

※ プラン内容・料金は各予約サイトの公式ページでご確認ください。


【名古屋市内】平日の夜に通える坐禅会

ここからは、名古屋にお住まいの方・お勤めの方向けです。中区の新栄・栄のあたりには、仕事帰りに寄れる夜の坐禅会がいくつもあります。旅行者が飛び込みで参加するには少し日程的なハードルがありますが、「名古屋にいるあいだ、続けて坐りたい」という方にはこちらも合います。

4. 宋吉寺(中区新栄)——毎週金曜の夜、賽銭だけで坐れる

宗派曹洞宗(碓屋山 宋吉寺)
開催毎週金曜 18:00〜20:30/第3日曜 13:30〜17:00
会費賽銭(入れなくても構わない、という案内)
予約初めての方は事前連絡のうえ、当日は20分前に(住職から作法の指導あり)
金曜の流れ坐禅3炷(ちゅう)+経行(きんひん・歩く瞑想)+法話+作務で20:30頃解散
休会8月は1ヶ月休会/年末年始は2週間ほど(足助の竹林禅苑は8月も開催予定
住所名古屋市中区新栄1-8-27(駐車場10台)

江戸時代から新栄に続く曹洞宗のお寺です。金曜の夜、18時から20時半まで。坐禅を3回、あいだに経行(歩く禅)をはさんで、最後に法話。しっかり2時間半のプログラムですが、会費は賽銭で、入れなくてもよいという姿勢です。

公式サイトによると、この金曜の会は少なくとも半世紀前から引き継がれてきたもの。コロナ禍もほぼ途切れずに続けてきたそうです。開始時刻は集合時刻ではなく「坐禅が始まる時刻」なので、それまでに坐って準備を整えておくのが望ましい、という案内があります。初参加は事前連絡のうえ、20分前に着くようにしてください。

多くの座禅会が1時間ほどの時間ですが、こちらの寺院は長時間。この長さが良いですね。

5. 名古屋禅センター(白林寺・中区)——月に一度、夜6時半からの坐禅会

会場白林寺(東海山 白林寺・臨済宗妙心寺派)の本堂
開催毎月第2木曜 18:30〜20:00
参加費公式に明示なし
予約個人は不要/5名以上のグループは事前連絡
椅子坐禅腰かけの用意あり
アクセス地下鉄名城線・鶴舞線「矢場町」駅から徒歩6分ほど(ナディアパークの南側)
住所名古屋市中区栄3-25-18
facebookfacebook.com/nagoyazen/

名古屋禅センターは、中部地方の禅寺のイベント情報を発信している団体で、毎月第2木曜の18:30〜20:00に白林寺(はくりんじ)の本堂で坐禅会を開いています。案内文にある「初心の方でも冷やかしでも結構です」という一文が、この会の空気をよく表していると思います。

栄の中心部から歩ける距離にあり、平日の夜という時間帯なので、仕事帰りにそのまま向かえます。腰かけ(椅子)の用意もあるという案内が出ているので、足を組むのが不安な方も相談してみてください。5名以上のグループで参加する場合は、準備の都合であらかじめ連絡が必要とのことです。参加費については公式に明示がないので、気になる方は初めて行く前に問い合わせておくと安心です。


【愛知県内】名古屋を出て坐る2選+足助の古民家

名古屋から30分〜1時間ほど足をのばすと、無料で、しかも本格的に坐れる場所があります。一宮の妙興寺と、春日井の泰岳寺。どちらも「お金を取らずに、坐りたい人には開いておく」という構えのお寺です。

6. 妙興寺(一宮市)——月2回だけ開く、専門道場の本堂

一宮の妙興寺
宗派臨済宗妙心寺派(長嶋山 妙興報恩禅寺)
開催通常 毎月1日・15日 18時頃〜21時頃(1月1日と8月15日を除く)
参加費無料
場所坐禅堂または本堂(坐禅会のときだけ入れる
注意季節や日によって開催日時が変わるため、事前確認を
見どころ勅使門(国指定重要文化財)/勅額「国中無双禅刹」/佛殿の天井画
アクセス名鉄「妙興寺」駅から徒歩5分ほど/一宮市大和町妙興寺2438

一宮の妙興寺(みょうこうじ)は、貞和4年(1348年)に開かれた尾張屈指の禅寺です。足利将軍家の祈願所、後光厳天皇の勅願寺でもあった格式の高いお寺で、いまも全国から集まった数名の雲水が修行しています。

境内は日中であれば自由に歩けます。けれど本堂の中には、普段は一般の人は入れません。修行の場としての静けさを保つために、あえて観光地化しない道を選んでいるお寺だからです。その本堂に入れてもらえるのが、月に2回の坐禅会のとき。しかも参加費は無料です。

一宮市の公式観光サイトによれば、通常は毎月1日と15日の18時頃から21時頃まで。3時間という長さに驚くかもしれませんが、禅寺の坐禅会は坐りっぱなしではなく、経行や法話をはさみながら進みます。季節や日によって時間が変わるので、行く前に必ずお寺へ確認してください。あわせて、対象を中学生以上とする案内も見かけます。お子さん連れを考えている方は、その点も確かめておくと安心です。

坐禅の日でなくても、日中であれば境内の散策は自由です。創建当時の姿を伝える勅使門(国指定重要文化財)には、後光厳天皇から賜った「国中無双禅刹」の勅額。4月から11月には佛殿で案内人の方が説明してくれます(10時〜15時、月曜を除く)。隣には一宮市博物館もあるので、昼に境内と博物館を歩いて、夜に坐る、という一日も組めます。

7. 泰岳寺(春日井市)——月末の土曜、坐禅と写経が無料で2時間

宗派臨済宗妙心寺派(宝雲山 泰岳寺)
開催月末の土曜の夕方が基本(実際の日程・時間は月によって前後)
会費無料
内容前半1時間=坐禅2セット→般若心経の読経→10分法話/後半1時間=写経
予約不要(開始10分前までに本堂へ。団体は事前連絡)
対象檀信徒および一般の方(小学生は保護者同伴)
椅子坐禅椅子席あり(坐禅・写経とも椅子で参加可)
持ち物筆ペンは用意あり。動きやすい服装で
住所・アクセス春日井市上条町10-198/JR中央線「春日井」駅から南へ徒歩15分(駐車場完備)
公式サイトtaigakuji.net

春日井市の泰岳寺(たいがくじ)は、月末の土曜に坐禅会と写経会をセットで開いている珍しいお寺です(通常は別々が多い)。前半の1時間が坐禅、後半の1時間が写経。これで会費は無料です。ちなみに片方だけの参加もできるので、「坐禅だけ」「写経だけ」でも構いません。

ありがたいのが、坐禅会・写経会のどちらにも椅子席が用意されていること。足を組むのがつらい方、正座が苦手な方でも参加できます。写経の筆ペンもお寺が用意してくれるので、手ぶらで行けます。事前申し込みも不要で、開始10分前までに本堂へ行けば大丈夫です。

開催日と時刻は月によって前後します。「月末の土曜」が基本ではあるものの、必ずしもその月の最後の土曜とはかぎりません。たとえば2026年の8月が22日(土)の17時〜19時、9月が19日(土)の17時〜19時と公式サイトに出ています。次回・次々回の日程は公式サイトに必ず載るので、そこで確認してから出かけてください。

番外:足助の古民家「竹林禅苑」——香嵐渓の奥で、日没まで坐る

三河方面で坐りたい方に、ひとつだけご紹介しておきます。先ほどの宋吉寺が、豊田市東川端町の古民家「竹林禅苑(ちくりんぜんえん)」でも坐禅会を開いています。紅葉の名所・香嵐渓から4kmほど奥に入った場所です。

毎月第1日曜の13時30分に集合して、作務のあと坐禅を3〜4回。終わりは日没までなので、夏は長く、冬は短くなります。名古屋の会と同じく、自然のなかでじっくり坐りたい方向けです。宋吉寺の名古屋での坐禅会が休みになる8月も、こちらは開催予定とのことなので、お盆の時期の受け皿にもなります。

ただし、竹林禅苑は築100年以上の古民家で、上下水道が通っていません。飲料水は各自持参、水洗トイレもありません。汚れてもいい服装で、というのがお寺からの案内です。設備を期待して行く場所ではなく、そのぶん濃い時間を過ごせる場所、と考えておくとよさそうです。日程はお寺のインスタグラムなどで告知されています。


お寺以外で坐る——愛知学院大学 禅研究所

「いきなりお寺に行くのは、やっぱり気後れする」。その気持ち、よくわかります。愛知にはもうひとつ、大学の坐禅堂で坐れるという珍しい選択肢があります。

愛知学院大学の禅研究所は、昭和40年に設立された研究機関で、一般向けの参禅会を2種類ひらいています。

場所・内容
火曜参禅会日進キャンパスの坐禅堂
原則 毎月第2火曜 17:00〜18:00
参加費無料・要事前予約
8月と3月は休み
東側駐車場を参加者に開放
禅と法話の会「放光」名城公園キャンパス(アガルスタワー3階「放光台」)
月1回 17:00〜18:00
前半は椅子坐禅、後半は禅や仏教の話
参加費無料(茶菓子が出る回のみ500円)
定員40名・要事前申込
8月と3月は休み・駐車場なし

とくに名城公園キャンパスの「放光」は、椅子坐禅が基本で、希望すれば本格的な坐禅もできるという設計。1時間のうち半分は禅や仏教の話を聞く時間なので、「坐禅とは何なのか」から知りたい方にはちょうどいい入口だと思います。地下鉄で行ける市内のキャンパスというのも気楽です。

日進キャンパスの坐禅堂は昭和55年に開単した本格的なもので、入口には坐禅堂の別称である「選佛場(せんぶつじょう)」の額が掛かっています。こちらの火曜参禅会は参加費無料。どちらも定員があるので、事前の申し込みが必要です。開催曜日は月によって変わることがあるため、日程表で確認してから申し込んでください。


よくある質問(FAQ)

Q. 観光や出張のついでに、1回だけ参加できますか?

できます。徳源寺(毎週土曜夜・予約不要)と永平寺名古屋別院(第2・第4土曜の午後・予約不要)は、1回だけの参加でも問題ありません。どちらも初めての人には指導があります。朝型の方は正壽寺のあさの坐禅会(要予約)か、日程が合わなければ個別の坐禅体験を相談してみてください。愛知には予約サイトから申し込める坐禅プランがほとんどないので、「予約不要」の会を狙うのが結局いちばん確実です。

Q. 予約なしで行けるのはどこですか?

徳源寺・永平寺名古屋別院・泰岳寺の3ヶ所は、事前申し込みなしで参加できます。ただし初めての場合は、開始の10〜30分前に着くよう案内されていることが多いです(作法の説明があるため)。逆に、正壽寺のあさの坐禅会・宋吉寺・愛知学院大学の参禅会は、事前の予約や連絡が必要です。妙興寺と名古屋禅センターは日程が変わることがあるので、行く前の確認をおすすめします。

Q. 名古屋で曹洞宗のお寺の坐禅会に参加したいのですが

この記事で紹介したなかでは、永平寺名古屋別院(東区)・正壽寺(西区)・宋吉寺(中区新栄)の3ヶ所が曹洞宗です。曹洞宗の坐禅は、壁に向かって坐り、何かを考えたり目指したりせずにただ坐る「只管打坐(しかんたざ)」が基本になります。永平寺の別院である護国院は、その本山の流れをいちばん近くで感じられる場所です。臨済宗と曹洞宗の作法の違いが気になる方は、曹洞宗と臨済宗の違い|坐禅作法・公案・本山を徹底比較もあわせてどうぞ。

Q. 愛知には臨済宗のお寺が多いのですか?

この記事の7ヶ所でいうと、徳源寺・妙興寺・泰岳寺・白林寺(名古屋禅センター)の4ヶ所が臨済宗妙心寺派、正壽寺・永平寺名古屋別院・宋吉寺の3ヶ所が曹洞宗で、わずかに臨済宗が多い内訳です。ただ、修行僧が暮らす専門道場が県内に複数あるのは臨済宗側の特徴で、徳源寺と妙興寺がまさにそれにあたります。一般の人が専門道場の禅堂に入れてもらえる機会が多いという点で、愛知はなかなか恵まれた土地だと思います。

Q. 足が組めないのですが、参加できますか?

大丈夫です。泰岳寺は坐禅会・写経会とも椅子席があり、愛知学院大学の「放光」は椅子坐禅が基本。名古屋禅センターにも腰かけの用意があるという案内が出ています。無理に足を組もうとして痛みで集中できなくなるより、椅子で背筋を伸ばして坐るほうがずっといい時間になります。足が痛いときの対処法も参考にしてみてください。

Q. 自宅でも坐禅を続けたくなったら?

坐蒲(ざふ)をひとつ用意すると、自宅での坐禅がぐっと続けやすくなります。床に直接坐るとお尻が沈んで姿勢が崩れやすいのですが、坐蒲で腰の位置を上げると骨盤が立って安定します。足が組みにくい方には、椅子坐禅という選択肢もあります。

坐蒲(ざふ)

自宅でも続けたくなったら坐蒲を

お寺での体験がきっかけで、家でも坐りたくなる方は多いです。坐蒲をひとつ手元に置くだけで、習慣のきっかけになります。

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まとめ——名古屋は、坐りたい人にひらかれた街

調べてみて意外だったのは、愛知の坐禅会のほとんどが「安い」ということでした。300円、500円、あるいは無料。観光資源として売り出す発想がないぶん、坐りたい人のためにただ場所を開けている、という会が多いのだと思います。

  • 旅行・出張のついでに1回だけ → 徳源寺(東区・毎週土曜18時・300円・予約不要)
  • 朝の時間に、お粥つきで → 正壽寺(西区・第2月曜とその前日曜の朝7時・500円・要予約)
  • 永平寺の流れに触れたい → 永平寺名古屋別院(東区・第2・第4土曜15時・500円)
  • 平日の夜に通いたい → 宋吉寺(中区新栄・毎週金曜18時)/名古屋禅センター(第2木曜18時半)
  • 無料でしっかり坐りたい → 妙興寺(一宮・毎月1日と15日)/泰岳寺(春日井・月末の土曜が基本)
  • 椅子で坐りたい → 泰岳寺/愛知学院大学 禅研究所(名城公園キャンパス)

掲載情報はすべて2026年8月時点のものです。開催日程・料金・参加条件は変更になる場合があるため、参加前に必ず各寺院にご確認ください。とくに愛知の坐禅会は行事と重なると休会になることが多く、お盆の8月は休会が集中します。出かける前のひと確認をおすすめします。

今回紹介したなかには、永平寺名古屋別院や泰岳寺のように、坐禅と写経の両方を体験できるお寺がいくつかありました。写経のほうも気になった方は、姉妹サイト『写経のすすめ』でくわしく書いています。

他のエリアや全国の坐禅体験スポットはこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

奈良出身・東京在住。IT企業でリモートワーク中心に働きながら、写経を5年以上続けています。写経会や宿坊の朝のお勤めで少しずつ坐禅に触れる機会があって、最近は家で気が向いたときに5〜10分だけ坐っています。「日課」と呼べるほど続けているわけではないけれど、そのくらいの距離感だからこそ書けることもあるかな、と思っています。
このサイトでは、自分が体験したこと・丁寧に調べたお寺の情報・続けるためのちょっとしたコツを、手帖を見せるように書き留めています。

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