関西で座禅体験ができるお寺まとめ|2府4県の坐禅会マップ

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京都の風景
京都の風景

「関西で坐禅を体験したい」と思ったとき、多くの人がまず京都を思い浮かべると思います。それは正解でもあるのですが、関西の坐禅体験は京都だけではありません。

大阪には仕事帰りに通える都心の坐禅会があり、奈良には国宝の禅室で坐る特別な夜の体験があり、和歌山には熊野の自然のなかで坐禅とサウナを組み合わせる新しい場所まであります。府県ごとに、坐禅体験の性格がはっきり違うのが関西の面白さだと思っています。

この記事では、関西で坐禅(ざぜん)体験ができるお寺を、京都・大阪・奈良・兵庫・滋賀・和歌山の2府4県に分けて整理しました。京都・大阪・奈良にはそれぞれ詳しい記事も用意しているので、この記事を入口にして、気になった府県の詳細へ進んでいただけます。「近場で通う」も「旅と組み合わせる」も、目的に合わせて選べるようにまとめています。

なお「座禅」と書かれることもありますが、お釈迦様が屋根のない場所で坐禅をしたことから、本来はまだれ(屋根)のつかない「坐禅」が正しい表記とされています。この記事では「坐禅」に統一しますが、なじみのある「座禅」も同じ意味と考えてください。

掲載情報は各寺院の公式サイト・予約サイトをもとに確認したものです(情報確認日:2026年7月)。開催日程・料金は変更になる場合があるため、参加前に必ず各寺院にご確認ください。

この記事でわかること
  • 関西2府4県それぞれの坐禅体験の特徴と選び方
  • 京都・大阪・奈良の定番エリアと詳細記事への入口
  • 和歌山・滋賀・兵庫(その他エリア)の穴場の坐禅体験
  • 高野山の阿字観など「坐禅とは少し違う瞑想」との違い
目次

関西の坐禅体験——まず「どの府県で坐るか」から

関西は範囲が広く、府県ごとに坐禅体験の色が違います。いきなりお寺を1つずつ探すよりも、「どの府県で、どんな坐禅をしたいか」から入ると決めやすくなります。まずは目的と府県の早見表を作りました。気になる府県が見つかったら、その見出しへ進んでください。

こんな人におすすめの府県・エリア
禅の本場で、観光と組み合わせたい京都(勝林寺・南禅寺など15寺院)
都心で通いやすい坐禅会を探したい大阪(天王寺・梅田周辺の8寺院)
世界遺産・国宝で特別な体験がしたい奈良(元興寺の国宝禅室・夜の座禅)
自然のなかで非日常を味わいたい和歌山(熊野・大泰寺の坐禅×サウナ)
庭園の名刹で静かに坐りたい滋賀(米原・青岸寺の坐禅会)
1泊して心身を整えたい和歌山(高野山の宿坊)/奈良(信貴山)

わたし自身は写経のほかに、機会があるときに坐禅を体験したり、家ではたまに坐禅をしています。だからこそ思うのですが、関西はなかなか興味深く「本格的な禅の道場」から「観光ついでの気軽な体験」まで幅が広く、自分のペースに合う場所が必ず見つかるエリアです。まずは通いやすい府県か、旅で行きたい土地から選んでみてください。


【京都・大阪・奈良】禅の本場と主要都市

まずは坐禅会の数も多く、情報も揃っている京都・大阪・奈良から。それぞれ性格が違うので、代表的なお寺を挙げながら、詳しい記事への入口としてご案内します。

京都——臨済禅の本場、観光と組み合わせる坐禅体験

関西、いえ日本の坐禅体験の本場といえば、やはり京都です。建仁寺・南禅寺・妙心寺・大徳寺・天龍寺といった臨済宗の大本山が集まり、その塔頭(たっちゅう)寺院でも坐禅体験ができます。観光と組み合わせやすいのも京都ならではの魅力です。

初めての方に人気なのが、東福寺の塔頭・勝林寺(しょうりんじ)です。ほぼ毎日開催で、初参加者への説明もていねい。公式サイトや予約サイトから事前予約でき、旅行のスケジュールに合わせやすいので、京都で最初の一歩にちょうどいいお寺です。一方、無料・予約不要で気軽に坐りたいなら、京都五山の別格・南禅寺の暁天坐禅会や、京都最古の禅寺・建仁寺の千光会があります。

京都は坐禅体験ができるお寺が本当に多いので、15のお寺をタイプ別・エリア別にまとめました。大徳寺の椅子坐禅、妙心寺の本格参禅、嵐山・天龍寺の坐禅など、選択肢の広さは日本一です。

大阪——都市のなかで通える坐禅会

大阪の坐禅体験は、「都市の中で通いやすい」のが特徴です。観光地というより、在住の方が仕事帰りや週末に通える定例坐禅会が中心になります。

なかでも天王寺区の天正寺(てんしょうじ)は、早朝・日中・夜と週に何度も開催していて、大阪市内でいちばん通いやすい坐禅会のひとつ。Zoomでのオンライン参加にも対応しています。もう少し気軽に試したいなら、大東市の野崎観音(慈眼寺)が、毎週日曜・500円・予約不要・初心者向けの説明ありと三拍子揃っていて入りやすいです。梅田・キタ方面なら福島区の妙壽寺(毎週火曜夜・無料)も便利です。

大阪市内から北摂・北河内まで、エリア別に8つのお寺を整理しました。観光の方向けの宿坊型ホテルも紹介しています。

奈良——世界遺産と、禅宗三派がそろう地

奈良は、実は「禅の本場」ではありません(ちなみに「写経の本場」ではあります)。東大寺・興福寺・薬師寺など奈良の大寺は、禅宗が伝わる以前の南都六宗の寺院だからです。そのぶん坐禅会の数は京都より少ないのですが、数少ない禅寺が一つひとつ際立った個性を持っているのが奈良の魅力です。

最も奈良らしいのが、世界遺産・元興寺(がんごうじ)の「夜の座禅」。通常非公開の国宝「禅室」の中で、明かりを消して坐るという特別な体験が、夏を中心に年数回だけ開催されます。通年の月例座禅(是心会)もあり、こちらはより参加しやすいです。本格的に坐りたいなら、大和盆地で唯一、永平寺から認可を受けた曹洞宗の道場・三松寺(さんしょうじ)へ。奈良には曹洞宗・臨済宗・黄檗宗の禅宗三派がそろっているのも、調べてみると隠れた見どころでした。

元興寺・三松寺・王龍寺(黄檗宗)・信貴山の宿坊まで、奈良ならではの6ヶ所を厳選しました。


ここまでが京都・大阪・奈良です。次は、坐禅体験の情報がまだあまりまとまっていない、和歌山・滋賀・兵庫の坐禅体験をご紹介します。関西のなかでも、旅と組み合わせやすい個性的な場所が揃っています。

【和歌山・滋賀・兵庫】関西のその他エリア

京都・大阪・奈良以外の関西にも、旅と組み合わせたくなる坐禅体験があります。熊野の自然のなかで坐る場所や、庭園の名刹の坐禅会など、府県ごとに代表的なところを挙げていきます。

和歌山——熊野の大泰寺と、高野山の宿坊

大泰寺(那智勝浦町)——熊野の自然で坐禅とサウナを組み合わせる

宗派臨済宗(開創1200年・和歌山最古級の寺のひとつ)
体験坐禅体験(キャンプ場「Temple Camp」利用者向け)
禅堂での坐禅指導・住職の法話
そのほか宿坊・お寺キャンプ・テントサウナ(禅サウナ)・写経・朝粥・仏像鑑賞など
予約予約サイト(お寺ステイ)またはアソビューから
特徴熊野古道沿い・太田川の river side・「ととのう」禅サウナ体験
アクセス和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下和田775
予約サイトアソビュー坐禅体験プラン(1500円・ほぼ毎日朝6:30~)
アソビュー禅サウナプラン(5000円・ほぼ毎日9:00~/11:30~/14:00~)

和歌山でいちばん個性的なのが、那智勝浦町の大泰寺(だいたいじ)です。開創1200年、和歌山でも最も古いお寺のひとつで、熊野古道沿いの静かな山里にあります。ここが面白いのは、境内でお寺キャンプができて、禅堂での坐禅体験と、川辺のテントサウナ(禅サウナ)を組み合わせられること。「サウナと坐禅は似ている」という発想で、”究極のととのう”を体験できると評判の場所です。禅サウナプランがおすすめです。

坐禅は住職が指導してくれて、現代の生活に引きつけた法話も聞けます。宿坊での宿泊、写経、朝粥、仏像鑑賞なども用意されていて、「自然のなかで非日常を味わいたい」という方にぴったり。那智の滝や熊野三山への参拝と組み合わせる旅もおすすめです。

高野山の宿坊——「阿字観」で瞑想する(坐禅とは別の密教瞑想)

和歌山で「1泊して心を整えたい」なら、やはり高野山(こうやさん)です。ただし、ここで体験できるのは禅宗の坐禅ではなく、真言密教の瞑想法「阿字観(あじかん)」である点に注意してください。阿字観は、梵字の「阿」の字を見つめて大日如来と一体になることを目指す瞑想で、「ただ坐る」曹洞宗の坐禅とはアプローチが異なります。警策(肩を打つ棒)もなく、足が組めなければ足を伸ばしてもよい、という穏やかな瞑想です。

総本山・金剛峯寺(こんごうぶじ)では、石庭のなかの阿字観道場で体験でき(1,000円・小学生以上)、宿坊の恵光院(えこういん)などでは毎夕の阿字観に参加できます(宿泊者は無料、日帰りは1,000円)。宿坊に泊まれば、朝のお勤めや護摩祈祷、精進料理まで、高野山の「お山の時間」を丸ごと味わえます。禅の坐禅とはひと味違いますが、瞑想を通して心を整えたい方には、これ以上ない環境です。

宿泊予約

楽天トラベル・じゃらんで「高野山エリア」の宿坊を探す

高野山の宿坊は、阿字観・朝のお勤め・精進料理が体験できます。1泊して心身を整える旅にどうぞ。人気の宿坊は早めの予約がおすすめです。

※ プラン内容・料金は各予約サイトの公式ページでご確認ください。

こちらの姉妹サイトでも紹介しています。
高野山の宿坊おすすめランキング|52ヶ寺から目的別に厳選(宿坊めぐり)

滋賀——庭園の名刹・青岸寺の月1坐禅会

宗派曹洞宗(吸湖山 青岸寺)
開催毎月第2土曜 16:00〜17:00(坐禅作法の指導・説明あり)
参加費坐禅会は無料(受付15分前以降の来山で拝観料も無料)
予約公式サイトで日程を確認のうえ来山
特徴国指定名勝の枯山水庭園・米原駅近く
公式サイトseiganji.org/

滋賀で坐禅体験をするなら、米原市の青岸寺(せいがんじ)がおすすめです。国指定名勝の枯山水庭園で知られる曹洞宗のお寺で、毎月第2土曜の夕方に坐禅会を開いています。坐禅会は無料、坐禅作法の指導・説明もあるので初めての方でも安心。米原駅から近く、名古屋・大阪どちらからも新幹線でアクセスしやすいのも便利です。

このほか大津市には、膳所の安昌寺(曹洞宗)で坐禅会が開かれることもあります。琵琶湖のほとりには比叡山延暦寺や三井寺など名だたる古刹が集まっていて、湖東・湖西の寺社めぐりと組み合わせるのも滋賀ならではの過ごし方です。

兵庫——神戸の禅道場と、淡路島の禅寺

兵庫では、神戸市兵庫区の祥福寺(しょうふくじ)が臨済宗妙心寺派の由緒ある専門道場として知られています。ただしここは修行僧のための本格的な道場で、一般向けの坐禅は、毎月第2日曜の法話中心の会(真人会)や、夏季の早朝坐禅会など機会が限られます。参加を考える場合は、必ず事前にお寺へ確認してください。

もう少し気軽に、という方には、淡路島の国清禅寺(こくせいぜんじ)のように初心者向けの坐禅体験を受け付けているお寺もあります(南画家・直原玉青ゆかりの寺)。神戸は都市部にも禅寺が点在しているので、「坐禅ができるか」を各寺に問い合わせて探すのが確実です。兵庫は坐禅会の情報がまとまりにくいエリアなので、確実に体験したい場合は、予約制の京都・大阪の坐禅会を選ぶのも一つの手だと思います。


目的別・関西の坐禅体験の選び方

2府4県を見てきましたが、「結局どこに行けばいいか迷う」という方のために、目的別に整理し直しました。自分の生活スタイルや、やってみたい形から選んでみてください。

タイプ向いている人代表的な場所
丁寧な指導で初体験作法を教わりながら坐りたい勝林寺(京都・要予約)
無料で気軽にまず一度試したい南禅寺・建仁寺(京都)・野崎観音(大阪)
都心で通いたい仕事帰りや週末に継続したい天正寺(大阪・週複数開催)
特別な空間で旅の記念になる体験がしたい元興寺の夜の座禅(奈良・国宝禅室)
自然のなかで非日常でリフレッシュしたい大泰寺(和歌山・坐禅×サウナ)
1泊リトリートじっくり心身を整えたい高野山の宿坊(和歌山・阿字観)

坐禅は、一度やってみると「思ったより気持ちよかった」と感じる方が多い体験です。まずは通いやすい場所か、行ってみたい土地の1ヶ所から始めてみてください。作法がわからなくても、ほとんどのお寺で初心者向けの説明があるので心配いりません。基本的なやり方を先に知っておきたい方は、こちらの記事もどうぞ。


よくある質問(FAQ)

Q. 関西で坐禅体験をするなら、まずどこがおすすめですか?

初めてなら、京都の勝林寺が入りやすいです。ほぼ毎日開催で予約でき、初心者への説明もていねいなので、旅行の予定にも組み込みやすいです。無料で気軽に試したいなら、京都の南禅寺・建仁寺や、大阪の野崎観音(毎週日曜・500円・予約不要)が向いています。在住で通いたい方は、大阪・天正寺のように週に何度も開催している会が便利です。

Q. 高野山の「阿字観」は坐禅と同じですか?

厳密には違います。坐禅は禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)の修行法、阿字観は真言密教の瞑想法です。坐禅、とくに曹洞宗の只管打坐は「ただ坐る」ことを重視しますが、阿字観は梵字の「阿」を見つめて大日如来と一体になることを目指す、イメージを使う瞑想です。どちらも「静かに坐って心を整える」点は共通していますが、方向性が異なります。高野山では坐禅ではなく阿字観、と覚えておくとよいです。奈良の正暦寺や信貴山でも、この密教系の瞑想が体験できます。

Q. 初心者でも参加できますか?

はい。この記事で紹介したお寺は、いずれも初心者を受け入れています。多くの会では、初参加のときだけ早めに到着して坐り方の説明を受ける形です。とくに京都の勝林寺、大阪の野崎観音、滋賀の青岸寺などは、初めての方への案内がていねいです。「作法を間違えたら失礼かも」と身構える必要はありません。気になったお寺の公式サイトで、初参加の集合時間だけ確認しておくと安心です。

Q. 自宅でも坐禅を続けたくなったら?

坐蒲(ざふ)をひとつ用意すると、自宅での坐禅がぐっと続けやすくなります。床に直接坐るとお尻が沈んで姿勢が崩れやすいのですが、坐蒲で腰の位置を上げると骨盤が立って安定します。足が組みにくい方には、椅子坐禅という選択肢もあります。

坐蒲(ざふ)

自宅でも続けたくなったら坐蒲を

お寺での体験がきっかけで、家でも坐りたくなる方は多いです。坐蒲をひとつ手元に置くだけで、習慣のきっかけになります。

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まとめ——関西は「本場の坐禅」も「旅の坐禅」も

関西の坐禅体験は、京都の本格的な禅から、大阪の通える坐禅会、奈良の国宝禅室、和歌山の熊野リトリートまで、本当に幅広く揃っています。2府4県それぞれに個性があるので、まずは通いやすい府県か、行ってみたい土地から選んでみてください。

  • 禅の本場で観光と組み合わせ → 京都(勝林寺・南禅寺など15寺院)
  • 都心で通いやすい坐禅会 → 大阪(天正寺・野崎観音など8寺院)
  • 世界遺産・国宝で特別な体験 → 奈良(元興寺の夜の座禅・三松寺)
  • 自然のなかで非日常を → 和歌山(熊野・大泰寺の坐禅×サウナ)
  • 庭園の名刹で静かに → 滋賀(米原・青岸寺の坐禅会)
  • 1泊して心を整えたい → 和歌山(高野山の宿坊・阿字観)

掲載情報はすべて2026年7月時点のものです。開催日程・料金は変更になる場合があるため、参加前に必ず各寺院の公式サイトでご確認ください。

各府県の詳しい記事や、他エリア・全国の坐禅体験スポットはこちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

奈良出身・東京在住。IT企業でリモートワーク中心に働きながら、写経を5年以上続けています。写経会や宿坊の朝のお勤めで少しずつ坐禅に触れる機会があって、最近は家で気が向いたときに5〜10分だけ坐っています。「日課」と呼べるほど続けているわけではないけれど、そのくらいの距離感だからこそ書けることもあるかな、と思っています。
このサイトでは、自分が体験したこと・丁寧に調べたお寺の情報・続けるためのちょっとしたコツを、手帖を見せるように書き留めています。

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