両足院のセルフ坐禅体験|料金・予約・半夏生の庭【京都・建仁寺】

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両足院の半夏生の庭
初夏の半夏生の庭園

京都で坐禅を体験するなら、「せっかくなら、静かで美しい場所で坐りたい」と思う方も多いと思います。そんな方にまず知ってほしいのが、建仁寺の塔頭(たっちゅう)寺院である両足院(りょうそくいん)です。

両足院はふだんは非公開のお寺で、体験や特別公開のときだけ門が開きます。祇園のすぐそばにありながら、一歩入ると別世界のような静けさ。まさに、穴場的な場所です。

そして両足院の坐禅は、ほかのお寺と少し違います。僧侶が手ほどきをしてくれるタイプではなく、誰にも教わらず自分で坐る「セルフ坐禅体験」。朝9時半、静まりかえった本堂で、自分の呼吸だけを頼りに坐ります。

この記事では、セルフ坐禅体験の料金・当日の流れ・予約方法に加えて、参加してから「思っていたのと違った」とならないための注意点、そして初夏に見頃を迎える「半夏生(はんげしょう)の庭」まで、参加する前に知っておきたいことをまとめました。

掲載情報は両足院の公式サイト・予約ページをもとに確認したものです(情報確認日:2026年7月)。体験内容・料金・開催日は入れ替わることがあるため、参加前に必ず予約ページで最新情報をご確認ください。

この記事でわかること
  • セルフ坐禅体験の料金と、45分の流れ
  • 予約方法と、「僧侶の指導なし」が意味すること
  • 初めての方が向いているか・いないかの見きわめ方
  • 初夏の「半夏生の庭」など、両足院ならではの見どころ
  • 茶席・写経・結守など、坐禅以外の体験
目次

両足院のセルフ坐禅体験とは——静けさの中で、自ら坐る

両足院は、京都最古の禅寺・建仁寺の境内にある14の塔頭寺院のひとつです。龍山徳見(りゅうざんとくけん)を開山として、1358年に創建されました。室町時代には五山文学の最高峰として「建仁寺の学問面」の中核を担い、いまも伊藤若冲や長谷川等伯の作品を伝える、学びと美」を大切にしてきたお寺です。

公式ホームページからしても他のお寺とは一線を画していて、素敵な雰囲気のあるお寺です。

その両足院の坐禅体験は、いま「セルフ坐禅体験」というかたちで行われています。誰かに教わるのではなく、両足院という「場」に身を置いて、その静けさのなかで自ら坐る時間。僧侶による指導はありません。(封筒の紙のご案内はあり)

まずは基本情報を一覧にまとめました。

寺院名両足院(りょうそくいん/建仁寺塔頭)
宗派臨済宗建仁寺派
本尊阿弥陀如来
体験名セルフ坐禅体験
参加費4,000円
所要時間45分(8:30〜9:15もしくは9:30〜10:15)
※時期により変動
指導僧侶の指導なし(封筒の案内に従って自分で坐ります)
対応言語日本語のみ
場所写経場・本堂ほか(境内各所)
予約事前予約制(公式サイトの予約ボタンから予約ページへ)
キャンセルお振込み後は不可
アクセス京阪「祇園四条」駅から徒歩約7分/阪急「京都河原町」駅から徒歩約10分
公式サイトryosokuin.com/zazen

この体験の特徴は、坐禅の前にslow walkがある(時期により写経などプログラムが変わることがあります)ことです。いきなり坐るのではなく、ゆったりとあるいて心を整えるところから始まります。あるくという静かな所作を通して、心と呼吸が自然と整っていく。そのうえで本堂に移り、坐蒲(ざふ)に坐ります。

本堂に移ってからは、携帯電話の電源を切り、言葉を交わさずに過ごします。合図はおりんの音だけ。説明も、法話も、指導もないぶん、両足院という場所の静けさがまっすぐ届いてくる。そんな贅沢な時間です。


料金と当日の流れ(45分)

参加費は4,000円、時間は朝9:30〜10:15の45分(時期でプログラム変動あり)です。スローウォークと坐禅がセットになった構成で、当日は次のように進みます。

時間内容
9:30〜9:45slow walk
9:45〜10:05坐禅(封筒の案内に従って坐ります)
10:05〜10:15一度目のおりんで坐禅終了。二度目のおりんの合図で退出
参考・時期によりプログラム変更あり

受付は、両足院・毘沙門天堂の入口から入って入口で行います。門が閉まっているように見えても、案内に従って進めば大丈夫です。

参加にあたっての注意
・寺院内では携帯電話の電源を切ります
・境内および坐禅中は私語を控えます
・僧侶の指導はありません
・寺院スタッフは日本語対応のみです
・お振込み後のキャンセルは受け付けていません

もうひとつ知っておきたいのが、45分で退出する流れなので、庭園をゆっくり眺める自由時間は含まれないこと。半夏生の庭や襖絵を目当てにするなら、後述の特別拝観や呈茶席など、別のプログラムとあわせて計画するのが確実です。


予約方法——公式サイトから予約ページへ

セルフ坐禅体験は完全予約制です。当日ふらっと行っても入れないので、必ず事前に予約してください。

手順はかんたんで、公式サイト両足院から予約ページ(予約システム自体はアソビュー)に進みます。下のボタンからも進めます。開催日と空き状況がカレンダーで見やすく、そのまま決済まで完結できるので便利です。カレンダーに載っていない日時は体験できないため、まずは日程の確認から始めてください。

日程は法要などの都合で急に変わることもあります。早めに確認・予約しておくと安心です。団体や貸切を希望する場合は、予約ページに記載の問い合わせ先へ連絡すると相談にのってもらえます。

※予約ページで「セルフ坐禅体験」を選んで申し込めます


はじめての方へ——「指導なし」で大丈夫?

予約する前に、いちばん確かめておきたいのがここです。セルフ坐禅体験には坐り方を教わる時間がありません。足の組み方を直してもらったり、姿勢を見てもらったり、法話を聞いたりする時間も含まれていません。頼りになるのは、本堂で渡される封筒の案内だけです。

それを踏まえると、向き・不向きははっきりしています。

向いている方
  • 坐禅の基本的な坐り方を、一度は教わったことがある
  • 説明よりも、静かな場所でただ坐る時間がほしい
  • 朝の時間に動ける(9:30スタート・時期で変動)
ほかのお寺のほうが合うかもしれない方
  • 坐禅がまったく初めてで、一から教わりたい
  • 足が組めるか不安で、姿勢を見てもらいたい
  • お坊さんの法話を聞くのを楽しみにしている
  • 日本語でのやりとりが難しい方と一緒に参加したい

まったくの初めてで不安がある方は、まず指導つきのお寺で坐り方を教わってから、両足院で「自分で坐る」に進むのがおすすめです。京都なら勝林寺が指導つきでほぼ毎日開催、志納料も大人1,500円と手頃で、最初の一歩に向いています。


両足院ならではの見どころ——半夏生の庭と現代アート

両足院を語るうえで外せないのが、初夏の「半夏生(はんげしょう)の庭」です。半夏生は、夏至から数えて11日目ごろに葉の一部が白く色づく植物。両足院の庭園では毎年6月下旬から7月中旬にかけて見頃を迎えます。京都府指定の名勝でもある池泉回遊式庭園で、池のまわりの半夏生がいっせいに白くなる様子は幻想的で、「半夏生の寺」と呼ばれるほどです。この時期に合わせて特別拝観も行われます。

両足院のもうひとつの個性が、現代アートとの融合です。新春に公開される雪舟天谿画伯の方丈襖絵32面をはじめ、杉本博司さんの大書院襖絵、エリザベス・ペイトンさんら国内外のアーティストの作品や展覧会が公開されることがあります。古い禅寺の空間に現代アートが響き合う様子は、ほかではなかなか味わえません。

ただし、これらはいずれも特別公開・特別拝観の枠で、セルフ坐禅体験に庭園や襖絵の拝観は含まれません。見たい方は公開時期を調べて、別に訪ねる計画を立ててください。坐禅・庭園・アートを一日で味わうなら、初夏の特別拝観の時期に合わせるのがいちばん贅沢な組み立てです。


坐禅のほかにも——茶席・写経・結守などの体験

両足院では、坐禅のほかにも通常非公開の空間を使った体験が用意されています。季節ごとに内容が入れ替わるのが特徴で、いずれも同じ予約ページから申し込めます。坐禅とあわせて、あるいは坐禅の日程が合わなかったときの選択肢としても。

体験料金の目安内容
写経
(四季の写経体験)
4,000円約1時間。正座ではなく椅子に座って。冷茶を味わいながら、静かに写経を楽しめる
結守(ゆいまもり)
(お抹茶付)
6,600円30分。願いごとを決めて、自分だけのお守りづくり。途中で抹茶とお菓子が届きます
茶席8,000円45分。通常非公開の書院・広間で、寺院の案内+盆略点前の薄茶席。オリジナル菓子つき
サウンドメディテーション5,800円45分。境内の自然の音と、おりんの澄んだ響きに全身をゆだねる時間
 ※時期・季節によりプログラムが変動します。

料金・所要時間は2026年7月時点のものです。開催は月ごとに更新され、季節によって出ているプログラムが入れ替わります。気になるものがあれば、予約ページで現在の開催状況を確認してみてください。

セルフ坐禅のほかにも、贅沢な体験プログラムが季節により楽しめます。坐禅を普段から実践される方は、じっくり一枚を書き上げる写経のプログラムも満足度が高いと思います。


アクセスと、観光・宿泊の組み合わせ方

両足院は、京阪「祇園四条」駅から徒歩約7分、阪急「京都河原町」駅から徒歩約10分。祇園の花街に隣接した、京都でも屈指の観光エリアにあります。建仁寺の境内には車が入れないので、公共交通機関で向かってください(車の場合は建仁寺の外のコインパーキングを利用し、徒歩で)。

坐禅体験とあわせて楽しみたいのが、まず本山・建仁寺。国宝「風神雷神図屛風」(複製)や法堂の「双龍図」で知られる、京都最古の禅寺です。祇園・八坂神社・清水寺方面もすべて徒歩圏なので、朝に坐禅で心を整えてから、祇園を散策するという一日は、とても京都らしい過ごし方になります。

集合が朝8:30か9:30なので、遠方から向かう方は前泊しておくと安心です。祇園・東山エリアに宿を取れば、両足院にも清水寺方面にも動きやすくて便利です。

宿泊予約

楽天トラベル・じゃらんで「祇園・東山エリア」の宿を探す

両足院・建仁寺の坐禅体験とあわせて泊まるなら、祇園・東山エリアが便利です。八坂神社・清水寺方面へも歩けて、朝の集合にも余裕をもって向かえます。

※ プラン内容・料金は各予約サイトの公式ページでご確認ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 坐禅がまったく初めてでも参加できますか?

参加すること自体はできますが、坐り方を教わる時間はありません。封筒の案内を読んで、自分で坐るかたちになります。「静かな場所で自分と向き合いたい」という目的ならまったく問題ありませんが、「一から手ほどきしてほしい」という方は、指導つきのお寺を先に体験してからのほうが満足度が高いはずです。

Q. 服装や持ち物はどうすればいいですか?

両足院から服装の指定は特に案内されていませんが、足を組みやすい、ゆったりした服装が基本です。締めつけの強いパンツや生地の硬いジーンズは血行が悪くなって足が痛くなりやすいので避けましょう。短いスカートも坐りにくいです。時計やアクセサリーは外しておくと集中しやすくなります。携帯電話は電源を切ります。夏は虫よけと汗ふきタオル、冬は羽織れるものがあると快適です。

Q. 勝林寺とどちらがいいですか?

目的で選ぶとはっきりします。坐り方を教わりたい・気軽に参加したいなら勝林寺(大人1,500円・指導あり・ほぼ毎日開催)。誰にも教わらず、静けさのなかで自分の時間として坐りたいなら両足院(4,000円・朝8:30もしくは9:30)です。両足院は開催日が限られるぶん、特別感のある時間になります。初夏に半夏生の庭も、という方は特別拝観の時期に合わせて計画してみてください。京都のほかの坐禅体験と比べたい方は、下の京都15選もどうぞ。

Q. 自宅でも坐禅を続けたくなったら?

坐蒲(ざふ)をひとつ用意すると、自宅での坐禅がぐっと続けやすくなります。床に直接坐るとお尻が沈んで姿勢が崩れやすいのですが、坐蒲で腰の位置を上げると骨盤が立って安定します。足が組みにくい方には、椅子坐禅という選択肢もあります。

坐蒲(ざふ)

自宅でも続けたくなったら坐蒲を

お寺での体験がきっかけで、家でも坐りたくなる方は多いです。坐蒲をひとつ手元に置くだけで、習慣のきっかけになります。

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まとめ——誰にも教わらず、静けさのなかで坐る45分

両足院のセルフ坐禅体験は、4,000円・朝8:30もしくは9:30から45分。「観自在」を書写して心を整えてから本堂に移り、誰にも教わらず、自分の呼吸とともに坐ります。説明も法話もないぶん、通常非公開の禅寺という「場」の力がまっすぐ届いてくる時間です。

坐り方を一度は教わったことがある方、静かにひとりで坐りたい方には、京都でも指折りの贅沢な時間になると思います。逆に、一から手ほどきしてほしい方は、指導つきのお寺を先に。予約は公式サイトの予約ボタンから、開催日を確認して早めにどうぞ。

掲載情報はすべて2026年7月時点のものです。体験内容・料金・開催日は変更や入れ替えがあるため、参加前に必ず予約ページでご確認ください。

京都のほかの坐禅体験や、関西全体のまとめもあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

奈良出身・東京在住。IT企業でリモートワーク中心に働きながら、写経を5年以上続けています。写経会や宿坊の朝のお勤めで少しずつ坐禅に触れる機会があって、最近は家で気が向いたときに5〜10分だけ坐っています。「日課」と呼べるほど続けているわけではないけれど、そのくらいの距離感だからこそ書けることもあるかな、と思っています。
このサイトでは、自分が体験したこと・丁寧に調べたお寺の情報・続けるためのちょっとしたコツを、手帖を見せるように書き留めています。

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