「坐禅をやってみたいけど、足が痛くて座れない」
「膝や腰に不安があって床に坐るのが難しい」
そういう方には、椅子坐禅という選択肢があります。
例えば曹洞宗の公式サイトや、臨済宗大本山・円覚寺のように椅子坐禅も実践・指導しているところも多くあります。「本物の坐禅じゃない」というのは誤解で、正しい姿勢で坐れるなら、椅子でも坐禅の本質は変わりません。
この記事では、椅子坐禅に使える坐禅椅子を7つ、タイプ別にまとめました。専用の座禅椅子から、木製スツール・正座椅子まで、目的に合わせて選べるよう整理してみました。ご参考までに。
※写真は後述の③お座敷折りたたみスツール
- 坐禅椅子の選び方(座面の高さ・硬さ・素材の基準)
- タイプ別おすすめ7選(専用品・木製スツール・折りたたみ・正座椅子)
- 椅子坐禅の正しい坐り方の基本
坐禅椅子の選び方は?5つのポイント
どんな椅子でも坐禅に適しているわけではありません。以下の5点を確認してから選ぶと失敗しにくいかなと思います。
① 座面の高さ|足裏が床にしっかりつく高さを選ぶ
椅子坐禅で最重要なのが座面の高さです。
座ったとき、足の裏がしっかり床につき、膝が約90度になる高さが理想です。一般的には38〜42cm程度が目安ですが、身長によって異なります。
座面が高すぎると足が浮き、低すぎると膝が上がって骨盤が後傾します。どちらも姿勢が崩れる原因になります。
(足腰・体のご状況によっても異なります。無理のない姿勢で座れるものを選びましょう)
② 座面の硬さ|ふかふかで柔らかすぎるものは避ける
沈み込みのあるふわふわソファやクッションの上では骨盤が沈み込んで背筋が伸びません。木製もしくは適度な硬さのスポンジ入りの座面が坐禅向きです。ふかふかのクッション性は坐禅では逆効果です。
③ 背もたれの有無|基本的には背もたれなしを選ぶ
椅子坐禅では背もたれに寄りかかりません。体のご状況にもよりますし背もたれがある椅子でも使えますが、背もたれのないスツールタイプの方が坐禅の姿勢をとりやすいです。
膝や腰に不安がある方は背もたれありを選ぶこともできます。
④ 素材|木製が安定感・雰囲気ともに最適
スチール・プラスチック・木製の選択肢があります。坐禅の雰囲気に合い、安定感もある木製が最もおすすめです。床への傷防止のため、脚裏にフェルトやゴムがついているものを選ぶと安心です。
⑤ 収納・持ち運び|自宅・外出先で使う頻度に合わせる
自宅専用なら収納性より安定感優先。坐禅会や出張・旅行先でも使いたいなら、折りたたみ可能な軽量タイプが向いています。
坐禅椅子として使える椅子おすすめ6選
タイプ別に整理してみました。まず自分がどのタイプを必要としているかを確認してから商品を見ると選びやすいです。
①座禅椅子(グリーン/イエロー)|坐禅専用設計・傾斜座面
| タイプ | 座禅椅子(背もたれあり) |
| サイズ | W450×D470×H670mm / 座面高さ 380〜430mm(傾斜あり) |
| カラー | グリーン・イエロー |
| 価格 | 23,000円(税込) |
| 特徴 | 坐禅に最適な傾斜座面設計・背もたれあり・マインドフルネス対応 |
一応こういうのもあるよという紹介です。値段もお高いです。
「座禅椅子」として売り出されている商品です。最大の特徴は座面が後傾きに傾斜している点。珍しい椅子ですよね。坐禅の姿勢に合わせて骨盤が自然に立ちやすい設計だそうで、長時間坐っていても疲れにくい構造になっています。
こちらは背もたれがついているので膝・腰に不安がある方にも向いています。価格は7選の中で最も高いですが、坐禅専用の道具としても長く使えます。グリーン・イエローの2色展開で、和室にも洋室にも馴染みやすいデザインです。
②おすすめ【木製スツール】Bambi Stool|シンプルで使いやすい定番スツール
| タイプ | 木製スツール(背もたれなし) |
| 素材 | 天然木脚・ファブリック張り座面 |
| カラー | ネイビー・レッド・ブラウン・ライトブルーなど多数 |
| 価格 | 6,400円(税込) |
| 特徴 | カラー豊富・完成品・シンプルデザイン |
椅子坐禅の基本形となる木製スツールです。天然木の脚とファブリック張りの座面で、坐禅に必要な「背もたれなし・適度な硬さの座面・安定した木脚」の3条件を満たしています。
使いやすく、最もおすすめかなと思います。
カラーバリエーションが豊富で、部屋のインテリアに合わせて選べます。完成品なので届いてすぐ使えるのも便利です。坐禅以外の普段使いもできるので、一台あると汎用性が高いですね。
③おすすめ【折りたたみ・和モダン】お座敷折りたたみスツール|スキー脚・撥水加工
| タイプ | 折りたたみスツール(背もたれなし) |
| サイズ | 幅40×奥行34.5×高さ34cm |
| 素材 | スキー脚(床に傷がつきにくい)天然木・ウレタン座面 |
| 特徴 | 折りたたみ可能・脚裏フェルト付き・和の雰囲気 |
| 価格 | 10,990円〜(税込) |
料理店・法事などの和の場でも使えることを想定したお座敷シリーズのスツールです。折りたたみできるので、使わないときはコンパクトに収納できます。スキー脚設計で床に傷がつきにくく、脚裏にはフェルト付き。
こちらも使いやすく、雰囲気もあるのでおすすめです。
座面にはウレタンが入っており、適度な弾力と和の質感があります。高さ34cmは少し低めですが、身長が低めの方や、床に近い感覚で坐りたい方に向いています。見た目の和モダン感が坐禅の雰囲気ともよく合いますね。
撥水加工がしてあるので、汚れにくくお手入れがしやすい点も長く使えて良いです。
④【モダンデザイン】COCOTTE Round Stool|軽量2.5kg・インテリアに馴染む丸スツール
| タイプ | 丸型スツール(背もたれなし) |
| サイズ | 幅40×奥行40×高さ40cm |
| 重量 | 2.5kg |
| 素材 | ブラックスチール脚・ボアファブリック(モコモコ) |
| 価格 | 4,790円(税込) |
坐禅の道具っぽさを出したくない方、インテリアの一部としてスツールを使いたい方向けの選択肢です。ブラックスチール脚とボアファブリックの組み合わせで、洋室・北欧スタイルの部屋にも自然に溶け込みます。
高さ40cm・重量2.5kgと軽量で、部屋間の移動も簡単です。座面はモコモコ感がありますが、ボアファブリック自体はそこまで柔らかすぎず坐禅に使えます。ただしソフトすぎる印象を受ける場合は他の選択肢がよいですね。
⑤【本堂用木製椅子】本堂椅子 YR-350|寺院仕様・座面・日本製
| タイプ | 本堂用木製椅子(背もたれなし) |
| サイズ | 43cm×34.5cm×高さ35cm |
| 重量 | 2.2kg |
| 素材 | 木製・座面塩化ビニル樹脂製 |
| 価格 | 12,650円(税込) |
| 特徴 | 日本製・スタッキング可能・寺院仏具専門店(滝田商店) |
仏壇・仏具の専門店「滝田商店」が販売する、寺院の本堂でも実際に使われている椅子です。寺院仕様の木製足と和柄座面の組み合わせで、坐禅の雰囲気に最も近い佇まいがあります。座面はちょうど良い硬さがあり、坐禅向きの硬さです。
寺院でももちろん使えますし、お家でも使う人が増えてきているそう。畳の上でも、絨毯の上でも利用できます。
高さ35cmと少し低めですが、座面が前に傾いていないフラット設計のため、足を組まずに両足を床につけて坐る椅子坐禅に向いています。スタッキング(積み重ね)可能なので複数台持ちの方にも。日本製で品質が安定しており、楽天デイリーランキングでも上位に入る実績ある商品です。
⑥【正座椅子・補助型】正座チェア(広座面47cm)|膝・腰が気になる方の床坐禅補助

| タイプ | 正座椅子(床に直置き・お尻を乗せるタイプ) |
| 座面幅 | 47cm(幅広設計) |
| 座面素材 | ふっくらファブリッククッション |
| 特徴 | 正座・あぐら両対応・軽量設計・脚幅伸縮スタイル |
| 価格 | 2,799円〜(税込) |
椅子に坐るのではなく、床に坐りながら膝・腰の負担を軽減したい方向けの補助タイプです。コンパクトで軽量ながらも、座面47cmの幅広設計で体重を分散して支え、正座でもあぐらでも使えます。
「床に坐れるけど長時間は膝が痛い」「坐禅会に参加しているが膝への負担が気になる」という方に向いています。椅子坐禅ではなく、床坐禅をより続けやすくするための道具として分類しておきます。脚幅の伸縮ができるスタイルで、体型に合わせて調整可能です。
⑦【正座椅子・携帯用】正座椅子(折りたたみ・収納バッグ付き)|坐禅会への持ち込みに
| タイプ | 正座椅子(床に直置き・折りたたみタイプ) |
| 特徴 | 折りたたみ可能・収納バッグ付き・持ち運び対応 |
| カラー | ブルーほか複数色 |
| 価格 | 5,510円〜(税込) |
坐禅会や法要など外出先に持ち込みたい方向けの正座椅子です。折りたたんで専用の収納バッグに入れられるので、取手を持ってそのまま持ち運べます。
座面は肌触りがよく通気性のある素材を使用。長時間坐っても蒸れにくい設計です。「お寺の坐禅会に参加しているが床坐禅がつらい」という方が、自分の道具として持参するのにも適しています。⑥の正座チェア(広座面)が自宅向けなら、こちらは外出先向けと使い分けるとよいですね。
7選の比較まとめ
| 商品 | タイプ | 向いている人 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| ①座禅椅子(hisayado) | 専用椅子・背もたれあり | 坐禅用の道具として | 23,000円 |
| ②Bambi Stool | 木製スツール | シンプルなスツールが欲しい・カラー重視 | 6,400円 |
| ③お座敷折りたたみ | 折りたたみ・和モダン | 収納コンパクト・和の雰囲気が好き | 10,990円 |
| ④COCOTTE | 丸型スツール・モダン | インテリアに馴染ませたい | 4,790円 |
| ⑤本堂椅子 YR-350 | 寺院仕様の木製・本堂 | 本格的な雰囲気・日本製にこだわる | 12,650円 |
| ⑥正座チェア(広座面) | 床坐禅補助・幅広 | 床坐禅で膝腰の負担を減らしたい・自宅用 | 2,799円 |
| ⑦正座椅子(バッグ付き) | 床坐禅補助・携帯用 | 坐禅会への持ち込みに使いたい | 5,510円 |
迷ったときの選び方:
「椅子に坐って坐禅したい」→ ①〜④のスツール系、もしくは⑤の本堂椅子
「床に坐りたいけど膝腰が心配」→ ⑤〜⑦の正座椅子・補助系。
まず自分のスタイルを確認してから選んでください。
椅子坐禅の正しい坐り方・基本の3ポイント
椅子が決まったら、坐り方を確認しましょう。曹洞宗の公式サイトで紹介されているいす坐禅の基本です。
用意する椅子の高さにもよりますが、参考にしてみてください。
坐る位置:座面の前半分に浅く坐る
背もたれに寄りかからず、座面の前半分(手前側)に浅く坐ります。座面の奥まで深く坐ると骨盤が後傾して背中が丸まりやすくなります。浅く坐ることで自然に背筋が立ちます。
足の置き方:肩幅に開き、かかとは浮かせてもOK
両足を肩幅程度に開き、足の裏をしっかり床につけます。膝が座面より上にこない高さが理想です。または、足(かかと)を椅子の下まで引いて、かかとを浮かせた姿勢でもかまいません。
骨盤・背筋:坐骨を意識して背骨を一本ずつ積み上げる
坐骨(お尻の骨)で座面を押す感覚を持ちながら、背骨を下から一つずつ積み上げるイメージで背筋を伸ばします。
頭のてっぺんが天井から引っ張られているイメージを持つと姿勢が整いやすいです。手は法界定印(右手のてのひらを上にして、その上に左手をのせ、親指同士を合わせて楕円を作る形)で、太ももの付け根あたり(下腹部に近い位置)に組んだ手を置くに置きます。
椅子坐禅でも、目は半眼(薄く開いて斜め前約1.5m先の床を見る)、口は閉じて舌を上顎につけるのは床坐禅と同じです。
よくある質問(FAQ)
Q. 普通のダイニングチェアでも坐禅できますか?
できます。ただし背もたれに寄りかからないこと、座面の奥まで深く坐らないことが必要です。座面が柔らかすぎるダイニングチェアや、座面高さが合わない場合は姿勢が崩れやすくなります。坐禅に使いやすいかどうかは「足裏がしっかり床につくか」「背筋が自然に伸びるか」の2点で確認してください。
Q. 坐蒲(ざふ)と坐禅椅子、どちらを先に買うべきですか?
足を組むのに問題がなければ坐蒲を先に買う方が本格的な坐禅に近づけます。椅子坐禅は膝・腰の不安がある方や、まず手軽に始めたい方向けの選択肢です。坐蒲についてはこちらの記事もあわせてどうぞ。
Q. 何分くらいから椅子坐禅を始めればいいですか?
はじめは5〜10分から始めるのがおすすめです。椅子坐禅は床坐禅より身体への負担が少ないですが、坐禅中に正しい姿勢を保ち続けることが大切です。慣れてきたら20〜30分に伸ばしくとよいかもしれませんね。
まとめ・まず椅子を1つ選んで坐ってみる
「足が組めないから坐禅はできない」と思っていた方に、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。椅子坐禅は正式な坐禅のひとつで、姿勢さえ整えれば床坐禅と同じ実践ができます。
- 坐禅専用の道具にこだわりたい → ①座禅椅子(hisayado・傾斜座面・背もたれあり)
- シンプルな木製スツールが欲しい → ②Bambi Stool / ③お座敷折りたたみ
- インテリアに馴染む丸スツールが欲しい → ④COCOTTE Round Stool
- 本格的な寺院の雰囲気で坐りたい → ⑤本堂椅子 YR-350(日本製)
- 床坐禅で膝腰の負担を減らしたい(自宅) → ⑥正座チェア(広座面47cm)
- 坐禅会へ持ち込みたい → ⑦正座椅子(折りたたみ・バッグ付き)
坐禅のやり方は以下の記事もあわせてどうぞ。