建長寺の坐禅会完全ガイド|定例・宿泊参禅・英語坐禅を解説

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建長寺の三門
建長寺の三門

建長寺の坐禅会は、鎌倉の坐禅体験のなかで最もハードルが低いと思っています。

毎週金曜・土曜の午後15:30から、予約不要・無料で参加できます。「初心者歓迎」と公式に明記されていて、座り方から丁寧に教えてもらえます。鎌倉観光のシメに組み込みやすい時間帯と立地。初めて禅寺で坐禅を体験する場所として、これほど入りやすい大本山はなかなかありません。

この記事では、建長寺の坐禅プログラム(定例坐禅会・水無月臘月坐禅会・ZAZEN in English)を整理し、当日の流れや境内の見どころまでまとめました

掲載情報は建長寺公式サイトをもとに確認したものです(情報確認日:2026年5月)。開催日程・料金は変更になる場合があるため、参加前に必ず公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 定例坐禅会の当日の流れ・「坐禅の手引き」の使い方
  • 水無月・臘月坐禅会(1泊2日)の申込方法とスケジュール
  • 建長寺 vs 円覚寺——どちらに行くかの判断基準
  • 坐禅後に歩く境内の見どころ(三門・法堂雲龍図・半僧坊・けんちん汁)
目次

建長寺の坐禅プログラム——3つの選択肢

プログラム開催料金予約こんな人に
定例坐禅会毎週金・土 15:30〜
※開始15分前までに会場へ
無料(拝観料別途)不要初心者・観光ついで
水無月・臘月坐禅会年2回(6月と12月)
1泊2日
大人10,000円
学生7,000円
要予約本格的な修行体験
ZAZEN in English年数回1,000円(拝観料別途)要予約外国人・英語対応希望

①定例坐禅会——無料・予約不要・初心者歓迎

開催毎週金曜・土曜 15:30〜16:30
参加費無料
拝観料別途500円が必要(小中学生200円)
予約不要(直接来山)
会場方丈(龍王殿)
初心者対応坐禅の手引き(100円志納)あり。座り方から丁寧に指導
アクセスJR横須賀線「北鎌倉」駅 徒歩約15分 / 同駅から江ノ電バス「建長寺」下車約5分
公式サイトkenchoji.com/zazen/

公式サイトに「初めての方でもお気軽にご参加いただけます」と明記されている通り、建長寺の定例坐禅会は鎌倉でもっとも入りやすい坐禅会のひとつです。

日本最初の本格的禅宗専門道場で坐れること、そして無料・予約不要という気軽さが同居している。この組み合わせは鎌倉の大本山の中でも建長寺が際立っています。

当日の流れ

開始15分前(15:15)までには会場の方丈(別称:龍王殿)に到着してくださいと案内されています。

開始後の入堂は不可なので、時間には余裕を持って向かってください。

  • 総門で拝観料500円を支払い入山
  • 方丈(龍王殿)へ移動・開始前に到着
  • 坐禅の手引き(志納100円)を受け取る
  • 坐り方・手の置き方・呼吸の作法の説明
  • 坐禅(約45〜60分)
  • 解散・そのまま境内拝観へ

「坐禅の手引き」について

100円の志納で「坐禅の手引き」という冊子を受け取れます。坐禅の作法・心構え・足の組み方が丁寧にまとめられていて、初心者が参加前に読んでおくと落ち着いて坐れます。持ち帰って自宅での坐禅の参考にもなりますね。

拝観料と坐禅参加費の整理

坐禅自体は無料ですが、建長寺への入山には拝観料500円が別途かかります

坐禅後にそのまま境内(三門・法堂・半僧坊など)を拝観できるので、実質的には「拝観料500円で境内観光+坐禅体験がセットになる」と考えると納得感がありますね。

宿泊予約

楽天トラベル・じゃらんで「北鎌倉・鎌倉駅周辺」の宿を探す

建長寺の定例坐禅会(15:30〜)や翌朝の円覚寺の暁天坐禅会(6:00〜)と組み合わせるなら北鎌倉周辺への前泊がおすすめです。

※ プラン内容・料金は各予約サイトの公式ページでご確認ください。


②水無月・臘月坐禅会——年2回の1泊2日宿泊参禅

開催年2回:6月・12月の第1土曜〜翌日曜
内容1泊2日・坐禅・看経・作務・精進料理(作法あり)
参加費大人10,000円、学生7,000円
予約方法申し込み用紙に記入して
メール、FAX、郵送で申し込み。
告知方法開催約1ヶ月前ぐらいに公式サイトのお知らせで告知
(日程・参加費・定員・申し込み方法などを掲載)
注意定員到達で締め切りになるので早めの予約推奨
公式サイトkenchoji.com/zazen/

建長寺が年2回開催する宿泊坐禅会です。6月の「水無月坐禅会」と12月の「臘月坐禅会」があり、どちらも基本的に第1土曜の朝から始まり、翌日日曜日の昼前に解散する1泊2日の行程です。

「自己を見つめ直していただく修行である」と案内にもあるように、行程の全てを修行と捉えて生活をします。まさに修行です。

特に12月の臘月坐禅会は、お釈迦様が悟りを開いた12月8日にちなむ「臘八大接心」の時期と重なることがあります。修行僧がもっとも厳しく精進する季節に、同じ空気のなかで坐れるという意味では、1年で最も特別な体験に近い時間になります。

人気があるため早めの定員締切になることが多いようですので、早めのご予約がおすすめです。

申込の手順

告知は開催の約1ヶ月前ぐらい(4月半ば〜5月・10月半ば〜11月ぐらい)に公式サイトでお知らせが公開されます。日程・参加費・定員・申込方法が記載されるので、確認してから申し込み用紙に記入して、メールかFAXか郵送で申し込みます。

定員に達して締め切りになることが多いため、募集開始後は早めに連絡することをおすすめします

どんな内容か

坐禅・看経(かんきん)・作務(境内清掃)・作法による食事という構成で、日常から切り離された1泊2日を過ごします。

定例坐禅会の「1時間体験」とは全く別物です。行程も長いですし、すべての取り組みを修行とみなしますので、修行体験の入口に立つ感覚に近いと思います。参加前の心構えとして「観光旅行ではなく修行に来た」という意識で向かうのが良いでしょう。自己を見つめ直す大変特別な時間となりそうです。


③ZAZEN in English——英語での坐禅会

建長寺では年数回のプログラムで、英語で進行するZAZEN in Englishを開催しています。

開催日程・参加費(一人1000円)・申込方法などが公式サイトのお知らせで告知されます。メールかFAXでの申し込みが必要です。海外からのゲストを鎌倉に案内する際の選択肢としても活用できますね。

詳細は公式サイトでご確認ください。


建長寺の歴史と境内——坐禅のあとに歩こう!

建長寺の歴史についても少しご紹介しますね。知った上で訪れるとまた趣が増します。

日本初の本格的な禅宗専門道場

建長寺は、1253年(建長5年)、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼が宋から蘭渓道隆禅師を招いて開いた禅寺です。

正式名称は「巨福山建長興国禅寺」。

日本で最初に”禅寺”と称した道場として創建され、鎌倉五山の第一位に位置づけられている権威あるお寺です。現在も臨済宗建長寺派の大本山として修行僧が生活しています。

境内の主な見どころ

この5つは訪れたら必ずご覧になってください!

三門(さんもん):重要文化財になっています。くぐることであらゆる執着心から解き放たれるという意味を持つ門です。三門には「建長興国禅寺」の扁額(へんがく:門の上に掲げられている看板のこと)が掲げられています。なお総門の扁額には、山号である「巨福山」の文字が掲げられています。

法堂(はっとう)天井の雲龍図:日本画家・小泉淳作氏が1年以上(構想から完成まで4年)をかけて制作し、建長寺創建750年記念事業として2000年に奉納した作品です。五本爪の龍が描かれた迫力ある天井画で、建長寺の境内で最も印象に残る光景のひとつです。坐禅後に必ず見ておきたい場所です。壮観です。

梵鐘(ぼんしょう):国宝となっています。鐘楼に吊るされた国宝の梵鐘は13世紀中期鋳造で、「鎌倉三名鐘」の一つです。歴史を感じるものです。

方丈庭園:池泉鑑賞式の国指定名勝となっています。宋の禅庭の精神を伝える池と石組みが整然と配置されています。美しいです。

半僧坊(はんそうぼう):境内奥の石段250段を登った先にある建長寺の鎮守。12体の天狗像が並ぶ参道を抜けると、相模湾と鎌倉の街並み、晴れた日には富士山まで見渡せる絶景があります。坐禅後に半僧坊まで歩くと、心身ともに整った感覚があります。所要時間は登り約15〜20分ですが、歩けるなら行きたい場所です。

けんちん汁(建長汁)の発祥地

実は日本の家庭料理として定着している「けんちん汁」は、建長寺が発祥とされています。

開山・蘭渓道隆禅師が修行僧に精進料理を指導した際に伝わったとされる料理で、建長寺では「建長汁(けんちょうじる)」と表記します。

建長寺門前の食事処「点心庵」では、この伝承の建長汁を実際に味わえます。坐禅後の昼食として立ち寄るのがおすすめです。


建長寺 と円覚寺の坐禅体験——どちらに行く?

鎌倉で坐禅体験を探していると、この2択で迷う方がいるかもしれませんので、改めて整理します。

建長寺円覚寺
北鎌倉駅からの距離徒歩約15分(or バス)徒歩1分(駅前)
開催日週2回(金・土)ほぼ毎日(暁天)+週2〜3回
時間帯午後15:30〜早朝6:00〜 / 午後 / 夜
(プログラムによる)
料金無料(拝観料500円別途)志納〜1,000円(プログラム別)
初心者対応◎「初心者でもお気軽に」と明記・手引き付○(暁天は初参加10分前集合)
観光との組み合わせ午後〜夕方の観光締めに最適早朝〜北鎌倉散策スタートに最適
宿泊修行体験水無月・臘月坐禅会(年2回)なし(別途禅居院など)

「初めての坐禅・初心者に丁寧な説明がほしいなら」→ 建長寺
「早朝に毎日通える・駅から近い場所がいいなら」→ 円覚寺の暁天坐禅会
この2点が最もシンプルな選び方です。あとは時間ですね。どちらも北鎌倉エリアなので、週末に両方をかけ持ちすることも難しくありませんのでぜひ。


初心者が知っておきたいこと

服装・持ち物

坐禅会の服装に特別な決まりはありませんが、足を組みやすいゆったりした服装が基本です。タイトなジーンズ・スキニーパンツ・ミニスカートは不向きです。あとは、殺生を連想するような毛皮や露出の多い服は避けましょう。靴下は脱ぐことになるので脱ぎやすいものを。持ち物は特に不要ですが、坐禅の手引き(100円)を現地で受け取れます。

警策(棒で叩かれること)はある?

建長寺の定例坐禅会では、警策は希望者のみが受けられます。お坊さんが前に来た際に合掌一礼することで「お願いします」の合図になります。希望しなければ何もしなくて構いません。

写経も毎日開催している

ちなみに建長寺では坐禅会以外に、毎日開催の写経会(志納金1,000円)もあります。席は多くないですが、空いていれば予約なしでもお願いできます。坐禅と写経を同日に体験したい場合は、時間帯を確認して組み合わせることができます。公式サイトにてご確認ください。


よくある質問(FAQ)

Q. 建長寺の坐禅会は休会になることはありますか?

法要・行事の都合により臨時休会になる場合はあります。特に12月の年末は建長寺の大切な行事(臘八大接心など)が重なる時期なので、参加前に公式サイトのお知らせを確認してから向かうことをおすすめします。

Q. 子どもと一緒に参加できますか?

「初心者もお気軽に」と明記されており年齢の制限の記載はありません。ただし坐禅の時間(40〜60分)はじっと坐っていることが前提で、進行の妨げになる場合は退出となる場合があります。小さなお子さんの場合は参加前に公式サイトか電話でご確認ください。

Q. 自宅でも続けたくなったら?

坐蒲(ざふ)をひとつ用意するだけで、家での坐禅がかなり変わります。長時間は難しくても、短時間なら家でも十分に実践できますよ。詳しくはこちらをご覧ください。→ 坐蒲(ざふ)の選び方とおすすめ7選

坐蒲(ざふ)

自宅でも続けたくなったら坐蒲を

建長寺での体験がきっかけで、家でも坐りたくなる方は多いです。まず坐蒲をひとつ手元に置くだけで、習慣のきっかけになります。(色で売切れの場合あり・色いちらんから他を見れます)

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まとめ

建長寺の坐禅会の魅力は「初心者が最も入りやすい大本山」といえます。無料・予約不要・午後開催・手引き付きという条件が揃っており、鎌倉観光のどのタイミングにでも組み込めますね。

  • 気軽に坐禅を初体験したい → 定例坐禅会(毎週金・土 15:30〜・無料・予約不要)
  • 本格的な修行体験をしたい → 水無月・臘月坐禅会(年2回・1泊2日・要電話予約)
  • 英語での坐禅体験 → ZAZEN in English(年数回・公式サイトで日程確認)
  • 坐禅後は → 法堂の雲龍図・半僧坊の絶景・点心庵のけんちん汁

掲載情報は2026年5月時点のものです。開催日程・料金は変更になる場合があるため、参加前に必ず建長寺公式サイトでご確認ください。

鎌倉の他の坐禅体験や関連情報はこちらもあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

奈良出身・東京在住。IT企業でリモートワーク中心に働きながら、写経を5年以上続けています。写経会や宿坊の朝のお勤めで少しずつ坐禅に触れる機会があって、最近は家で気が向いたときに5〜10分だけ坐っています。「日課」と呼べるほど続けているわけではないけれど、そのくらいの距離感だからこそ書けることもあるかな、と思っています。
このサイトでは、自分が体験したこと・丁寧に調べたお寺の情報・続けるためのちょっとしたコツを、手帖を見せるように書き留めています。

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